”誰かの為の愛”が切なすぎるドラマ2選・「Nのために」「最愛」

ドラマ

「人の内面の闇を描いた作品が見たい」

「人間の感情が動く作品が好き」

そんな方に向けて、人間の闇と”愛”を描いたおすすめドラマを2作品紹介する。

「Nのために」は湊かなえ原作のミステリードラマ。

出演者それぞれが抱える秘密を静かに紐解いていく作品だ。

「最愛」は過去の事件をきっかけに、すれ違っていく人の思い。

それゆえに事件が複雑化した作品だ。

人間とはこうも色々な種類がいるものかと感じさせてくれる、

”愛”に重きを置いた作品が好きな方には「Nのために」。

一つの事件の真相究明と純愛が描かれており、恋愛ドラマが好きな方には「最愛」がおすすめとなっている。

出来るだけネタバレなしで書いていくので、できれば参考にしてほしい。

「Nのために」

あらすじ
高層マンションの一室で、野口貴弘と奈央子夫妻が殺害された。
その現場に居合わせたのは、大学生の希美(榮倉奈々)、成瀬(窪田正孝)、安藤(賀来賢人)、西崎(小出恵介)の4人。
西崎は自分の犯行であることを認め、有罪となる。
その10年後、元警察官である高野(三浦友和)は、「事件の真相は違う場所にあるのではないか」と捜査を始める。
そして、15年前の夏、希美と成瀬が起こしたとある事件が事の発端ではないかと気付く。
「N」のイニシャルを持つ4人の罪とは?

「Nのために」は2014年制作。全10話。湊かなえ原作のミステリーだ。

湊かなえ作品については、こちらでも書いています。👇

二つの事件のキーポイント

2000年に起きた成瀬の実家、料亭「さざなみ」の放火事件。

その後、2004年に、野口夫妻の殺人事件が起こる。

この二つの事件の共通点は、”成瀬と希美”である。

両方の事件に関係しているのは、この二人だけ。

この事件のキーポイントは、”愛”であ

そこには”自己愛”はまるでなく、ただただ人を思う、

”誰かの為への愛”しかない。

登場人物それぞれが抱える”誰かの為の愛”が、この物語を歪ませていく。

だからこそ、起こりえた事件でもあるし、だからこそ、切なくもあるのだ。

自己愛の塊の人物

前章でこのドラマには”誰かの為への愛”しかないと書いた。

希美の生い立ちや境遇など、身につまされる場面もかなり多い。

成瀬や西崎など共感できる部分があるキャストが多い中、唯一謎な人物がいる。

亡くなった野口奈央子だ。

彼女だけは例外的に”強い自己愛”を感じさせる人物だ。

彼女が西崎に依存したのも、意外な選択をしたのも、

すべては彼女の”自己愛”の上に成り立っているのではないだろうか?

”異質”な彼女に出会わなければ、4人の人生はもっと違ったものになっただろう。

「最愛」

あらすじ
ある殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(吉高由里子)。
殺人事件を追う刑事となった幼馴染の宮崎大輝(松下洸平)。
進学などのタイミングで一時は疎遠になっていた、かつては思いあった二人が、
被疑者と刑事として15年後の今、再会する。

「最愛」は2021年制作。全10話。

 15年前の事件の発端とは?

梨央は3人家族。大学の陸上部の学生寮を営む父・達雄と弟・優と岐阜で暮らしていた。

優は記憶障害の病気を抱えており、梨央はその治療薬を開発するために東京の薬学部への進学を希望していた。

梨央の入試のタイミングで、ある男子大学生・渡辺康介が失踪する。

なぜか事件前後の記憶が曖昧な梨央だが、自身が事件に関係しているのではないか?と不安に駆られる。

唯一、事件の真相を知っていそうな達雄も急逝し、いよいよ謎は深まる。

自身が”人を殺してしまったかもしれない”

そんな疑念を抱き、梨央は大輝と距離を取り始める。

達雄の別れた妻・真田梓が梨央を引き取りたいと申し出たこともあり、梨央は東京へと旅立つ。

「最愛」が描く”守る愛”

「最愛」は単なる恋愛ミステリーではない。

この作品で描かれているのは”大切な人を守る為に、人はどこまでできるのか?”

という感情だ。

梨央も、大輝も、加瀬も、皆それぞれ形は違うが”誰かを守ろう”としている。

だが、その優しさは時に嘘になり、隠蔽になり、別の誰かを傷つけてしまう。

いくつもの思いが重なった結果、より事件は複雑化してしまうのだ。

その優しさは、誰かを守る為のものなのか、それとも自分を守る為のものなのか。

だからこそ、「最愛」は単純な善悪では語れない。

登場人物それぞれに感情移入してしまい、誰かを責めきれなくなる作品なのだ。

まとめ

「Nのために」と「最愛」は人の内面を鋭く描くミステリー作品である。

「真相は一体何だったのか?」というミステリーの要素も秀逸なのだが、

“動機”の部分が一番の見どころなのではないだろうか?

それこそ人の数だけ、”動機”はあり、種類も違う。

だが、この2作品は動機の根底部分に”人への愛”がある。

だからこそ、悲しく切なくもある作品なのだろう。

人間の闇や心理描写が好きな方には、どちらも強くおすすめできる作品だ。

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