数日前のブログで「後ハッピーマニア」について熱く語っていたら安野モヨコ熱が再燃してしまった。
と言っても趣味は偏っていてエッセイや大人の女性の話ばかり好んでいたので勿論すべてを読んでいるわけではない。
2008年から病気療養の為長期活動休止をされていた安野モヨコさん。特に好きなのは「美人画報」と「監督不行届」なのだが、その「監督不行届」の続編エッセイがいつの間にか発売されていてとってもビックリした。

私は熱しやすく冷めやすいタイプで、本が読みたい時期、漫画が読みたい時期、映画が見たい時期というのが一定サイクルで巡ってくる。
通常は韓国ドラマが95%で構成されているのだが見すぎている為か”もう韓国ドラマはお腹いっぱい”という時期が年に数回訪れるのだ。
本が読みたい、漫画が読みたい、映画が見たい・・・どのサイクルが巡ってきたとしてもそのタイミングで好きな作家の本を貪るように見る。映画を見続ける。そしてまた韓国ドラマ沼へともどっていくのだ。
連載中で新刊が出ることがわかっている作家さんのものはチェックしていて発売のタイミングで購入するのだが、普段は韓国ドラマ95%なもので、サイクルとサイクルの間の情報は自動更新されていないので全く知らない新刊が発売されていることはよくある。
特に安野モヨコさんは活動休止されていたのでなおさらだ。
全くのノーマーク状態で「還暦不行届」の存在に気付いた。2023年11月発行。
もう2年以上も前に発行されていたなんて(T_T)知らなかった・・・
前作の「監督不行届」も大好きで何回も読んだ。まだ新婚の安野モヨコさんと庵野秀明監督の生活をオシャレな絵とオタクエピソードでつづられている。
とにかく「カントクくん」(庵野秀明監督)はぶっ飛んでいる。そのぶっ飛びを困惑しながらも受け入れている安野モヨコさんの姿が微笑ましい。
毒を吐きながらも結局受け入れている、心優しい女性だと思う。
オシャレをあきらめきれない安野モヨコさんと自分を曲げないカントクくんの対比が大好きだ。
そんな二人の20年後を描く「還暦不行届」
面白くないわけない。そう確信してすぐ買った。
20年経ち、「今だから言える。」なエピソードも結構あった。個人的にそれは嫌だろうと思ったのは”カントクくんの食の好みとカントクくん母の食の好みの両方を満たす為に旅館とのやり取りを何ターンもする”というくだりである。
「自分の事なんだから自分でしてください!」と私なら言ってしまいそう・・・いや、必ず言う。
「監督不行届」が新婚のキラキラした感じだとすると「還暦不行届」には苦楽を共にして得た悟りがあった。
「なんだよ?そのこだわり」と言いたいことも何百回もあったことだろう。もう嫌だと投げ出したくなったこともあるはず。(特に安野モヨコさん側に)
毎回料理の度に「今日はキノコをいれていいですか?」と聞くのは非常にめんどくさい。”(-“”-)”と思う。
夫婦として共に生きると言うことは相手を理解してどう共存していくかに尽きると思っている。
その点でいうと安野モヨコさんのホスピタリティ、凄すぎる!!
「還暦不行届」を読み終えて、私の興味はカントクくんに移っていった。

元々「ヱヴァンゲリヲン」のアニメ版のDVDは持っていたのだが新劇場版シリーズは未見だった。
旧劇場版の「DEATH(TRUE)Air/まごころを君に」は見てたのだが正直アニメ版との違いがあまりわからなくて、新劇場版には手が伸びないままだった。
ですが、「還暦不行届」を見てカントクくんがそこまでこだわってなんとしても納得のいくラストをという熱意をもって作った映画を改めて見てみたいと思い、とうとう新劇場版シリーズに着手した。
prime videoで全作みれます!
アニメ版はたまに見たくなってみることがあったが、好きな話だけを見るタイプなので改めて全話を通しでみてみた。
「新世紀エヴァンゲリヲン」は私が高校生の頃にとてつもなく流行っていた。
高校生当時はアニメには興味のなかった私でもその名は知ってるくらいに。
最初にエヴァアニメを通してみた時は最後の何話かは好みではなくてスルッと流し見したくらいだったが30年近くの時を経て見てみると理解するとまではいかないが、”なるほど”と思った。
新映画版になると、時代の進化が感じられて映像が凄まじく綺麗になっていた。
今、「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」まで見た。
ストーリー・・というか設定そのものが大幅に変更されている。なぜだかわからないがドキドキして続きが見れない。
カントクくんの集大成があと2本で終わってしまうという寂しさもあって、中々見ることが出来ないでいる。
こんなに面白いものを今までなぜ見なかったんだろうとは思わない。
今、この年齢になったからこそ沁みるようになったんだと理解している。
「還暦不行届」のラストに大きなカブの漫画が収録されている。
カントクくんの苦労を童話「大きなかぶ」になぞらえたものだ。
この話を読むと泣きたくなる。
とても「後ハッピーマニア」を書いた人と同じ人物が描いたとは思えない。
そんな感想が胸をよぎった。


