「韓国ドラマのサスペンスが好き」
「骨太なストーリーを求めている」
「シグナル」や「秘密の森」のようなスリリングなサスペンスが好きな方に、
きっと刺さるであろう作品が韓国ドラマ「怪物」だ。
連続殺人事件をきっかけに、自分に近しい人々の心の闇が徐々に明らかになっていく、
「真の怪物」とは一体誰なのか?を鋭く描くヒューマンサスペンスとなっている。
最後まで犯人が読めない緻密なストーリーと、人間の心の闇を描いた重厚なドラマで
第57回百想芸術大賞では作品賞を始め、3冠を受賞した。
本記事では、見どころと視聴した感想をネタバレなしで紹介していく。
韓国ドラマ「怪物」とは?
あらすじ
若いエリート警部補のハン・ジュヨン(ヨ・ジング)が田舎の派出所へと異動してきた。
その派出所で勤務しているイ・ドンシク(シン・ハギュン)は、元はやりての警部だった。
反りが合わない二人は、ペアを組まされることになるのだが・・
やがて、20年前の未解決殺人事件と酷似した事件が発生し、二人は事件を追うことになる。
しかし、捜査が進むにつれ、町の住人達だけではなく、二人はお互いに疑念を抱き始める。
2021年に韓国で制作され、第57回百想芸術大賞を受賞している、人間の闇を描いた名作。
シン・ハギュン×ヨ・ジングの演技合戦が見応え抜群の作品。
全16話。Netflix配信中。※配信情報は変更になる場合があります。最新情報はサイトでご確認ください。
韓国ドラマ「怪物」の見どころ
①最後まで犯人が読めない緻密なストーリー
「怪物」の最大の魅力は、とにかく先が読めない展開だ。
序盤、あからさまに怪しく、また一番疑われてもいるドンシク(シン・ハギュン)なのだが、
回を重ねるごとにすべての登場人物が怪しく思えてくる。
ほぼすべての人物が秘密を抱えており、視聴者を惑わせる。
物語の中盤、ストーリーの大きな謎の一つが明かされる。
それがきっかけとなり、物語は大きく表情を変えるのだ。
何もかもが疑わしく見え、一体誰を信じればいいのか?
そんな気持ちを抱かせるには十分な怪しさだ。
皆が顔見知りで、自分の事を知っているという田舎町の閉鎖的な空間の中、
それでも謎を暴こうと捜査を続けていくドンシクとジュヨン。
派手なアクションで魅せる作品ではなく、会話やちょっとした仕草、
人物同士の駆け引きによって緊張感を生み出していくタイプのサスペンスだ。
「シグナル」や「秘密の森」のように、考察しながら楽しめる作品が好きな方には特におすすめしたい。
②シン・ハギュンとヨ・ジングの圧巻の演技
本作を語るうえで外せないのが、主演二人の演技力だ。
シン・ハギュン演じるイ・ドンシクは、飄々としていて何を考えているのかわからない人物。
笑っているようで笑っていない表情や、一瞬見せる狂気にも見える目つきなど、
「この人はいったい敵なのか味方なのか」と視聴者を惑わせ続ける。
一方のヨ・ジング演じるハン・ジュヨンは、冷静沈着で完璧主義のエリート警察官。
真実を追い求めるあまり周囲と衝突する場面も多く、若さゆえの危うさも感じさせる。
価値観が正反対の二人だからこそ生まれる緊張感は、本作最大の見どころの一つ。
また、出会った当初は反発ばかりだった二人が、真実を追い求めるうちに、
いつしか互いを一番理解者する存在へと変わっていく過程も見どころだ。
言葉として聞かなくとも、”彼ならこうするだろう”とわかるようになっていく。
セリフがなくても伝わる感情表現は圧巻で、百想芸術大賞で作品賞・脚本賞・
男性最優秀演技賞を受賞したことにも納得できる演技だった。
③登場人物全員が怪しく見えてくる
「怪物」はタイトル通り、「本当の怪物とは誰なのか」を問いかける作品でもある。
小さな田舎町を舞台にしているため、住民同士の距離が近く、全員が顔見知り。
しかし、その穏やかな日常の裏には、それぞれ誰にも言えない秘密が隠されている。
登場人物全員に怪しい行動や意味深なセリフが用意されているため、
「この人が犯人かもしれない」と考えながら視聴する楽しさがある。
誰を信じればいいのかわからなくなる感覚は、この作品ならではだ。
視聴者自身も推理に参加しているような感覚を味わえるだろう。
④事件だけでは終わらない、人間ドラマの深さ
「怪物」は単なる犯人探しのドラマではない。
罪を犯した人だけが怪物なのか。
正義とは何なのか。
大切な人を守るためなら、人はどこまで罪を背負えるのか。
そんな重いテーマが物語全体を通して描かれている。
事件を追う過程で、ドンシクは自分の大事なものを次々と失っていく。
しかし、それはドンシクだけではない。
登場人物全員が何かを失くし、それでも生き続けていかなければならないのだ。
事件が解決して終わりではなく、登場人物それぞれの苦しみや葛藤まで丁寧に描かれるため、
見終わったあともしばらく余韻が残る作品だ。
誰の心の中にも「怪物」はいるのではないだろうか?
その「怪物」が暴れだすのは、孤独を感じている人なのではないだろうか。
そんなことを思わずにはいられなかった。
「怪物」はこんな人におすすめ
- 伏線が多いサスペンスが好き
- 最後まで犯人が分からない作品を見たい
- 俳優の演技力を重視する
- 人間心理を描いた重厚なドラマが好き
- 「秘密の森」「シグナル」「悪の花」が好き
実際に視聴した感想
私が「怪物」を見始めたきっかけは、ヨ・ジングが見たかったからだ。
正直、序盤は派手な展開があるわけではなく、「思っていたより静かな作品だな」という印象だった。
しかし、物語が進むにつれて少しずつ違和感が積み重なり、気付けば完全に作品の世界へ引き込まれていた。
特に印象的だったのは、誰を信じていいのか分からなくなる緊張感。
「この人が犯人だろう」と思っても次の話で覆され、また別の人物が怪しく見えてくる。
その繰り返しが非常に巧みで、ラストまで一気に見てしまった。
そして何より驚いたのが、シン・ハギュンの演技。
ヨ・ジングを目当てに見始めたのだが、完全にシン・ハギュンに心を掴まれた。
目線や表情だけで感情を表現する演技は圧巻で、
「怪物」というタイトルの意味を考えさせられる名演だったと思う。
派手さよりも重厚なストーリーを楽しみたい方には、自信を持っておすすめできる、
重厚な心理サスペンスが好きな方には、一度は観てほしい韓国ドラマだ。
まとめ
韓国ドラマ「怪物」は、単なる犯人探しでは終わらない極上の心理サスペンス。
巧妙に張り巡らされた伏線、人間の心の闇を描く脚本、そしてシン・ハギュンとヨ・ジングによる圧倒的な演技が高く評価された理由を、見終えたあときっと実感できるはずだ。
「シグナル」や「秘密の森」のような骨太サスペンスを探しているなら、ぜひ一度視聴してみてほしい。
骨太なサスペンスが好きな方にはこちらの「白雪姫には死を」もおすすめです。




